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The Faculty of Pharmaceutical Sciences

2022.07.19 【福島教授】大丸神戸店でワークショップ実施

薬学部の福島昭二教授が7月16日、ワークショップ「くすりの秘密と工夫を学ぼう!」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。

この取り組みは、2018年に同店と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」によるもので「もとまち こども大学」と題して年間を通して子どもたちの創造性を高めることを目的にさまざまなプログラムを実施しています。

ワークショップは2部制で、午前、午後それぞれ5組の小学生とその保護者が参加。福島教授が講師を、石丸愛久さん、深山東花さん(ともに薬学部5年次生)が学生スタッフを務めました。  

はじめに薬の種類には3種類あり、大きく内服薬・外用剤・注射剤に分かれることを説明。内服薬にはカプセル・錠剤・液剤・粉薬といったさまざまな形状のものがあり、形によって異なる特徴がもたらす効果などを実験を通して伝えました。カプセルと錠剤の実験では、薬が体内でどのように変化するのかを見るために、胃液の成分を入れた瓶の中に薬を入れて観察しました。

錠剤の構造を説明する福島教授

次に薬は水で飲むのが良い理由を考えました。実際にお茶を使って薬を飲んだらどうなるのか、キレートによる鉄剤の析出実験を実施。飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲む」ことの大切さを学びました。

カプセルの溶解実験の様子

粉薬の実験では、重曹とクエン酸を使って二酸化炭素が追い出される現象を体験しました。子どもたちは炭酸水のように気泡が出てくる様子に興味津々で、何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて観察していました。

「お薬の飲み方・使い方」では、錠剤や散剤をオブラートを使って飲む方法を説明。参加者からは「知っているようで全く知らなかった」「これからは今日教えていただいた方法でやってみます」などの感想が寄せられました。

最後に調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作りました。軟膏台に押しつけるように混ぜるのに苦戦する子どももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺に詰めて完成。普段はできない体験に「楽しかった!」「もっと色々な実験がやりたい!」との声が上がっていました。

軟膏の混ぜ方を説明する学生
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