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臨床薬学教育研究推進部門

薬物治療のプロフェッショナルとして医療に貢献することを目指して、「高度な薬学知識」と「高いコミュニケーション能力」および「高い問題解決能力」を備えた薬剤師の育成を行います。

The Faculty of Pharmaceutical Sciences

医療力の高い薬剤師を育成する揺籃として

部門長

令和の時代となり、医療を取り巻く環境、関連制度の動きが大きく変化しています。それに伴い薬剤師が担う責務も重要性を増すと同時に、医療における役割が多様化・高度化しています。こうした社会ニーズに応えるために、本部門では3つの力、すなわち「高度な薬学知識」と「高いコミュニケーション能力」および「高い問題解決能力」を備えた医療力の高い薬剤師の育成を目指しています。現在、8名の専任教員 (教授1(併任)、講師7)と5名の職員(実習助手2、実験助手1、事務員2)が配置されており、薬剤師会、病院薬剤師会、薬学教育協議会病院・薬局実務実習調整機構と連携し、薬剤師実務教育を実施することに加え、臨床研究も積極的に進めています。

高校生の皆さんへ

私たちと一緒に、高度な薬学知識を介して人の命と健康な生活を守る、人間性豊かで実践力のある薬剤師を目指しませんか。

充実した臨床薬学教育システム

推進部門内には本格的な機能性を備えた各種実習室(無菌、調剤、製剤、疑義照会、服薬指導、処方箋監査)および模擬薬局を設置しています。さらに、ワイヤレス高機能患者シミュレーターを用いたアセスメント実習も導入し、臨場感のある臨床準備教育を実践します。
臨床準備教育においては、臨床系教員に加えて、臨床薬学部門に属する6つの研究室も協力します。この部門には薬剤師のみならず、2名の医師も所属しており、医療現場で求められる実践的な知識・技能・態度を身につけることができます。

高い医療力を育成する臨床薬学教育

1年次

  • 病院や薬局などの現場を訪問し、それぞれの業務の重要性について学ぶ。「早期体験」
  • 医療現場での多職種の連携や一次救命処置を学ぶ。「実習ⅠA」
  • 多職種連携の演習

  • 一次救命処置の実習

2~3年次

  • 医療現場の薬剤師、医師、看護師だけでなく、薬害患者やがん患者、聴覚障碍者から直接話を聞く。「医療の中の薬学」
  • 患者の気持ちに寄り添うコミュニケーションを学ぶ。「コミュニケーション」
  • 医薬品の情報の収集、的確な解釈や提供について学ぶ。「医薬品情報」
  • 薬剤師の任務の一つである調剤について学ぶ。「調剤学」

4年次

  • 病院実習・薬局実習に先立って、大学内で調剤および製剤、服薬指導などの薬剤師職務に必要な基本的知識、技能、態度を修得する。「事前実習」
  • 注射薬調剤の実習

  • 医療面談の実習

  • 人体模型を用いた実習

  • 調剤の実習

5年次

  • 病院や保険薬局において、薬物療法の実践と、チーム医療や地域保健医療への参画に必要な基本的事項を修得する。「病院実習」「薬局実習」
  • 最新医療の現場で求められる専門的な知識など、時代とニーズに応える実学的な知識と能力を修得する。「アドバンスト教育(栄養学、緩和医療など)」
  • 病院実習

  • 病院での実習修了報告会

6年次

  • 4年次までで習得した薬学的知識と、5年次の病院・薬局実習を通じて身に付けた実務経験を統合し、実際に臨床現場で発生する課題を解決できる能力を身につける。「薬学理論演習」
  • 臨床に直結したテーマによる卒業研究を完成させる。「卒業研究」

部門のメンバー

辻本貴江(准教授)

専門は臨床代謝栄養学です。栄養サポート専門薬剤師の資格を持っています。大学での教育に加えて、栄養サポートチーム(NST)の薬剤師として、週1回大学病院で入院患者さんを回診してます。大学ではアメリカの病院・薬局での経験を活かし薬剤師教育や臨床栄養学教育や国際交流を担っています。病院や薬局などの医療現場で、多職種と協力しながら患者さんのために仕事をする薬剤師、国際的な視野を持った薬剤師を育てていきます。

  • 栄養アセスメント講義

  • 多職種によるチーム医療:NST回診

中川左理(准教授)

専門は、がん・緩和医療・疼痛治療で、患者さんの症状緩和、QOL向上のために、薬剤師としてどうすべきか、薬物治療として何を行うべきか、質の高いエビデンスの確立を目指して、病院にて臨床研究を行っています。また、海外研究員を経て、米国の薬学教育にも精通しています。常に一薬剤師として、よりよい医療を目指すと共に、大学でのプログラムを通じて、薬剤師として活躍する学生さんの未来をサポートいたします。

橋本保彦(准教授)

専門は医療薬学で、特に精神疾患領域における、治療、患者QoL、医療費に関する臨床研究を行っております。また、ガイドラインなど疾患の薬物治療法標準化を目指した系統的レビューの作成も行っております。
大学では、医薬品情報、薬剤師活動最前線、エビデンスに基づいた薬物治療を講義および臨床実習を担当しております。
学生が臨床薬学に興味を持ってもらえるよう教育にあたりたいと考えております。

池村 舞(講師)

専門は、医療薬学全般で、基礎研究、臨床研究の経験があります。現在は、基礎・臨床双方から糖尿病やがんを始めとした臨床上の問題の解決に取り組んでいます。臨床現場で研鑽を積みながら、最新情報を得るとともに、薬剤師に必要な能力を見出し、教育・研究に活かしています。臨床現場の問題に目を向け、患者さんの治療に貢献できる薬剤師・研究者の育成をお手伝いできればと考えています。

上町亜希子(講師)

医療コミュニケーションをテーマに一般市民の方による模擬患者(Simulated Patient:以下SP)とファシリテーター(指導者)養成し、学内や卒後薬剤師のSP参加協力型コミュニケーション教育を実践し、患者の気持ちに寄り添う薬剤師の育成を目指しています。

辰見明俊(講師)

専門は医療薬学で、特に抗がん剤の適正使用に関する研究に携わっています。また、臨床現場での研鑽を積みながら、その最新情報を大学での教育・研究に活かしています。科学的な思考力をもとに臨床現場で活躍できる薬剤師になれるよう、学生の皆さんを支援していきます。

森本泰子(講師)

専門はプライマリケア領域で、受動喫煙防止に向けた実践研究を行っています。実務実習や事前実習、セルフメディケーション、調剤学などを担当しています。
薬局での勤務経験、禁煙支援士や生薬・漢方研修薬剤師、健康食品管理士などの資格、学校薬剤師の経験などを活かしていければと思います。

江原里佳(実習助手)

学生時代から「抗がん剤の有効性向上に関する研究」に取り組んでいます。
また、週1回、臨床現場で研鑽を積みながら、薬剤師としてのスキルを磨いています。
まだまだ未熟ではありますが、学生さんの立場に立ってサポートできるよう努めたいと思います。

笠見裕美(実習助手)

病院では調剤・指導などの通常業務に加えNST、ICTなどのチームに参加し、多職種と協力しあい、患者さまにより良い医療を提供できるよう取り組んで参りました。また、DI業務の一環として薬物適正使用についての院内研修等の実施も行っておりました。臨床現場で経験したことを活かし、学生の皆さんをサポートしていきたいと思います。

組織図

推進部門内配属の教員はそれぞれ専門研究分野を持ち、学内医療連携実行委員会と連携して、組織図に示すような近隣の病院等と基礎・臨床研究を推進しています。
このような大学と医療現場を橋渡しする活動を通して、臨床現場で必要な科学的思考力、研究マインドの育成を行っています。

学生Interview

6年生 髙田大貴 くん(緩和医療研究室:担当教員 中川左理)

「非がん・がん患者における持続鎮静の実態調査」を研究テーマに、カルテ調査を行いました。病院にて、緩和ケアチームの関わりや治療について、電子カルテからデータを収集し、チームの先生方からお話を聞きながら、緩和ケアや臨床現場の実態について学ぶことができました。また、研究室では学会発表を積極的に行っており、先生方と話し合う中で、発表に向けての研究の進め方を学び、学会発表を経験することができます。このような貴重な経験をたくさん積むことができるのはこの研究室の大きな魅力だと感じています。