2015.11.05 【報告:福島教授】グランフロント大阪でワークショップ実施
グランフロント大阪北館のナレッジキャピタルで11月1日 、薬学部の福島昭二教授がワークショップ「くすりの秘密と工夫を学ぼう!」を実施しました。
この日は、小学生とその保護者を対象に2部制でそれぞれ10組の親子が参加。福島教授が講師を務め、上町亜希子講師、岩瀬由布子実習助手と共に、
薬学部4年次生の大澤拓馬さん、義久弥子さん、5年次生の古賀千景さんらが学生スタッフとして参加しました。
くすりには大きく分けて「内服薬」「外用剤」「注射剤」の3種類があり、ワークショップではそのうち内服薬について調べる実験を行いました。
内服薬には「カプセル」「錠剤」「液剤」「粉薬」といった様々な形状があります。
形状によって特徴が異なり、くすりがどのような目的をもってその工夫がなされているのかを実験を通して学んでもらいました。
「カプセル」と「錠剤」の実験では、身体の中で、飲んだくすりがどの様に変化するのかを見てもらうために、
胃液の成分を入れた瓶の中にくすりを入れて観察をしてもらいました。
次に、「どうしてくすりを飲む時は水がいいのか?」について考えます。
キレートによる鉄剤の析出実験で、お茶を使ってくすりを飲むとどうなるかを再現。
飲みものに含まれている成分がくすりの吸収を阻害してしまうため、コップ一杯の水で飲むことの大切さを学びました。
また重曹とクエン酸を使って、二酸化炭素が追い出される現象も体験してもらいました。
子どもたちはその様子に興味津々。何度も重曹とクエン酸を水やオレンジジュースの中に入れて、観察をしていました。
「くすりの飲み方・使い方」では保護者の方にも参加いただきました。
カプセルの上手な飲み方や、オブラートの使い方、目薬のさし方を体験。
保護者の方からは、知っているようで全く知らなかった、これからは今日教えていただいた方法でやってみます。とのコメントがありました。
最後のプログラムは調剤実験。白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作ります。
軟膏台とヘラを手に、2種類の軟膏を混ぜ合わせます。軟膏台に押しつけるように混ぜるのに苦戦する子どももいましたが、
最後にはみんな上手に軟膏壺につめて完成!
普段はできない体験に、「楽しかった!」「もっとやりたい!」との声が上がっていました。
社会連携グループ