2025.02.07 【開催報告】第3回Home Infusion研究講演会
「第3回 Home Infusion 研究 ~多職種連携講演会~」が1月26日、神戸三宮サテライトで、オンラインを併用したハイブリッド方式で開催されました。「Home Infusion」とは在宅で輸液や薬剤を投与することを意味し、薬学部Home Infusion研究会が主催しました。
テーマは「Home to Hospital to Home : 地域で支える、患者さん中心の在宅輸液療法」とし、在宅医療における多職種連携の重要性について議論を深めました。医療関係者ら約150人が参加し、「Home Infusion」の最前線を知り、薬剤師が担う新しい役割について考える場となりました。
開会あいさつは、薬学部Home Infusion研究会代表の辻本貴江准教授が行いました。第1部は、座長の北條恵子講師の進行で、まず杉本在宅医療クリニックの杉本由佳院長による講演「安全で正しい在宅静脈栄養を行うために」があり、在宅静脈栄養の現状と課題について理解を深めました。また、スギ薬局グループの株式会社CoMediCsの宇野達也薬剤師による講演「在宅注射療法患者を一人でも多く受け入れるために薬局が知っておきたいこと~TPN・医療用麻薬・カテコールアミン・抗がん剤~」では、薬剤師の役割について具体的に学ぶことができました。
第2部は、辻本准教授がパネルディスカッションの座長を務めました。千里金蘭大学栄養学部の井上善文教授(NST医師)、杉本院長、宇野薬剤師、天理よろづ相談所病院の角田すみ代看護師がパネリストとして登壇し、「地域で支える、患者さん中心の在宅輸液療法」について活発な議論が交わされました。特に、患者の在宅ケアの問題については、参加者からも質問が寄せられ、関心の高さが伺えました。最後に滋慶医療科学大学大学院の大石雅子教授による閉会あいさつで終了しました。
辻本准教授らHome Infusion研究会では「今回の講演会で得られた知見を生かし、今後も、より良い在宅医療の実現に向けて、多職種連携を深めていきます」と話しています。
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