2016.02.06 「神戸学院大学IPE」実施
医療と福祉の分野に携わる専門職の卵が集まる連携教育プログラム「神戸学院大学IPE」(Inter Professional Education=専門職連携教育)を6日、ポートアイランドキャンパスで実施しました。
総合大学の強みを活かし、薬学、栄養、総合リハビリテーション学部の理学、作業、社会リハビリテーション学科の1年次生約100人が10班にわかれ、それぞれの職種について理解を深めるとともに、具体的な症例を通してチームアプローチの大切さ、意義について学びました。
メンバーは初顔合わせでしたが、アイスブレークやさまざまなグループ活動を通して、気持ちがほぐれ、グループの結束力を高めていきました。午後からは症例検討、全体討論が行われ、グループで協力して症例へのアプローチをまとめ、それぞれの役割を理解し、協力することで、病気の治癒に加え、患者さんがより早く、確実に社会復帰できるという実感を得ました。
また、有瀬キャンパス近くの明舞団地にある清水メディカルクリニックの清水政克副院長をお招きし、在宅医療の現場、実際の専門職連連携について教えていただきました。「まちびらき」から50年、高齢化率4割という同団地の実情を通して、学生も厳しい現実の中で、どのような役割を果たせるのか、真剣に考える機会でした。
超高齢社会を迎えて医療費の高騰が著しい中、患者の早期退院や可能な限り在宅で過ごしてもらうため、国は地域包括ケアを推進しています。こうした状況を念頭に置き、医療系3学部を要する本学は6年前からIPEをスタートさせました。年を重ねるごとに内容が充実、将来的には地域でIPEを実践するなど、住民も交えたプログラムに発展させていくのが目標です。この日あいさつした佐藤雅美副学長も「互いのことを知り、協力関係を学生の間に築くと、将来とても大切な力になる」と激励しました。