Activity
医療連携実行委員会について/メンバーと研究テーマ一覧
医療機関との研究・教育活動を、その橋渡しを担う大学教員によってシームレスに進めています。
基礎から臨床まで幅広く研究を展開しています。より臨床のニーズに応えうる研究を進めるため、皆様からの協力依頼をお待ちしています。
大学と各医療機関が協力した連携活動
医療連携実行委員会の設立と活動内容
本事業では運営組織として、本学の教員および医療機関の委嘱委員により構成される医療連携実行委員会を設立しています。
各医療連携実行委員は、それぞれの専門性を背景に、医療機関と協力しながら臨床に即した研究テーマに取り組んでいます。
また、医療機関との連携を希望する本学の教員と医療機関との連携をオーガナイズするほか、医療機関から集約したClinical Questionの解決に携わる本学研究室の選定・協力依頼を行っています。
大学-医療機関との橋渡しを行う本学教員の活動
医療連携実行委員のうち、橋田 亨教授が中心となり、神戸市立医療センター中央市民病院との研究・教育活動を展開しています。
それらを通して薬物治療の発展、ならびに学部生や薬剤師の資質向上に貢献できるよう努めています。
大学では、病院で見出されたClinical Questionを解決するための基礎研究の実施や共同研究の提案、臨床現場の実情を取り入れた学部生教育を主な活動としています。
一方、神戸市立医療センター中央市民病院では、自ら研究活動を行うとともに、Clinical Questionの探索、薬剤師が取り組む臨床研究の進捗管理・指導を中心に活動しています。
大学および医療機関を活動の場とすることで、双方の研究・教育の円滑な橋渡しに貢献しています。
橋田亨教授の紹介
京都大学附属病院で副薬剤部長、神戸市立医療センター中央市民病院で薬剤部長として薬剤部門の運営にあたってきました。薬学生の実務実習、薬剤師の卒後教育に力を入れており、医療現場で活躍する専門性の高い薬剤師を育てることが目標です。研究は臓器移植における免疫抑制剤から始まり、現在ではCOVID-19の抗ウイルス薬に至るまで、あらゆる薬剤を対象とした個別化最適治療を目指した臨床薬理学的アプローチを展開しています。薬剤師の新規業務を提案し、実践・評価する一連のサイクルについても研究対象としています。臨床研究を具体的に進める上で必須であるギュラトリーサイエンスにも取り組み、医療現場との強固な連携が最大の強みです。
幅広い臨床のニーズに応えうる研究体制
医療連携実行委員
所属 | 職位 | 氏名 |
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神戸学院大学・薬学部 | 教授 | 杉岡信幸[委員長] 岸本修一[学部長] 徳山尚吾 中川左理 橋田 亨[連携教員] 福島昭二[副委員長] 屋山勝俊 |
准教授 | 辻本貴江 中本賀寿夫 橋本保彦 |
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講師 | 池村 舞 江角 悟 上町亜希子 辰見明俊 福島恵造 |
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助教・助手 | 寺田侑加 二木 梓 |
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神戸市立医療センター中央市民病院 | 薬剤部長(神戸学院大学連携教授) | 室井延之 |
副部長(神戸学院大学連携准教授) | 池末裕明 | |
市立芦屋病院 | 薬剤科長 | 岡本禎晃 |
JCHO神戸中央病院 | 薬剤部長 | 国府孝敏 |
三重ハートセンター | 薬局長 | 高井 靖 |
神戸市立医療センター西市民病院 | 薬剤部長 | 田中詳二 |
愛知学院大学・薬学部 | 講師 | 安藤基純 |
神戸リハビリテーション病院 | 薬剤長 | 奥貞 智 |
Cincinnati Children’s Hospital Medical Center | Associate Professor | 水野知行 |
Research Associate | 入江 慶 |
学内医療連携実行委員の主な研究テーマ
※医療連携実行委員の専門領域に限らず、医療機関と連携して行う研究テーマを広く募集しています。
その他の研究テーマについては教員総覧 をご覧ください。
※共同研究のご提案やその他お問い合わせがございましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
担当者 | キーワード | 主な研究テーマ |
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杉岡信幸[委員長] 福島恵造 二木 梓 |
臨床薬物動態学 母集団薬物動態解析 PK/PD解析 免疫抑制剤 抗ガン剤 生活習慣病 脂肪乳剤 |
造血幹細胞移植における免疫抑制剤の適正使用に関する基礎・臨床研究 抗がん剤の適正使用を目的としたPK/PD(TD)モデルの確立 母集団薬物動態(PPK)解析を用いた前向き臨床研究 脂肪乳剤の適正使用に関する研究 生活習慣病が薬物の体内動態に及ぼす影響に関する研究 各種酸化ストレスによる体内動態への影響に関する基礎的研究 |
橋田 亨 | 医療薬学 臨床薬理学 レギュラトリーサイエンス TDM 薬物動態 感染症 オンコロジー PharmD教育 |
臨床上の課題解決に向けた薬学的介入とそのアウトカム評価に関する研究 薬剤師の卒後研修カリキュラムの調査研究 COVID-19患者における抗ウイルス薬の薬物動態の検討 免疫チェックポイント阻害薬の薬物動態解析 透析患者における抗菌薬の薬物動態解析 Dried blood spots法を用いた薬物血中濃度測定 |
福島昭二 岸本修一[薬学部長] |
薬剤学 癌 DDS 薬物動態 病態 個別化医療 筋ジストロフィー 経皮吸収 核内受容体 |
制癌薬のドラッグデリバリーに関する研究 脂質を利用した薬物キャリヤーの開発 抗腫瘍性白金錯体の効果増強をもたらす手法の開発 抗腫瘍性プロスタグランジンの製剤開発・活性メカニズム解析 エレクトロポレーション、マイクロバブルソノポレーションを利用した局所選択的癌治療法の開発 核内受容体リガンドの癌化学療法への応用 個別化医療・各種病態時の薬物動態に関する研究:医療連携研究 子宮収縮抑制薬リトドリンの個別化治療の確立 併発疾患の癌化学療法への影響および治療の最適化 筋ジストロフィー治療薬の開発 経皮吸収製剤の開発 パーフルオロカーボンエマルジョンのフッ素MRI造影剤への応用 マイクロミニピッグの薬剤学分野への応用 |
屋山勝俊 寺田侑加 |
高血圧 糖尿病 アンジオテンシンⅡ セロトニン 血管収縮 ミオシン軽鎖ホスファターゼ Rho-キナーゼ |
循環器疾患におけるレニン・アンジオテンシン系の役割 アンジオテンシンⅡによるミオシン軽鎖ホスファターゼの不活性化機構の解明 セロトニンによるミオシン軽鎖ホスファターゼの不活性化機構の解明 アンジオテンシンⅡによる血管平滑筋細胞内カルシウム濃度上昇機構の解明 セロトニンによる血管平滑筋細胞内カルシウム濃度上昇機構の解明 高血圧発症及び持続過程における Rho-キナーゼの重要性 糖尿病性血管障害のメカニズムにおける Rho-キナーゼの役割 Epidermal Growth Factor による血管収縮機構の解明 |
徳山尚吾 中本賀寿夫 |
緩和ケア 長鎖脂肪酸受容体 GPR40/FFA1 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH) SGLT 脳卒中誘発疼痛 中枢-末梢臓器間連関 |
緩和ケアの普及・推進に向けた基礎および応用研究 長鎖脂肪酸受容体GPR40/FFA1を標的とした疼痛治療薬の開発 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)における長鎖脂肪酸受容体 GPR120/FFAR4 の関与 脳梗塞新規治療ターゲットとしての SGLT の役割 幼少期の養育環境が成熟後の情動変化や疼痛行動に及ぼす分子基盤の解明 脳卒中誘発疼痛モデルの確立とその発症機序に関する研究 脳卒中における中枢-末梢臓器間連関の変容の解明と新規治療戦略開発のための基盤研究 |
辻本貴江 | Home Infusion 在宅中心静脈栄養(HPN) グルタミン アミノ酸 脂肪乳剤 栄養 硝酸薬耐性 医療制度の日米比較 |
在宅中心静脈栄養患者の地域医療支援ネットワークの構築と薬局薬剤師技能の高度化に関する研究 日本におけるHome Infusion普及を目指した無菌製剤処理加算引上げに関する研究 L-グルタミンの臨床応用に向けた薬学的研究 高度救命救急患者における血中アミノ酸濃度の臨床的意義に関する研究 侵襲下の薬物治療における栄養管理の重要性に関する研究 頭頸部癌の化学放射線療法における有害事象の軽減に関する研究 頭頸部癌患者における血中アミノ酸濃度の臨床的意義に関する研究 脂肪乳剤の適正使用に関する研究 薬学部における栄養療法に関する教育プログラムの構築 硝酸薬耐性と服薬指導の在り方に関する研究 医療制度の日米比較研究 |
中川左理 | 緩和医療 ペインマネジメント |
がん患者のQOL向上を目指した症状緩和に関する臨床研究 がん化学療法における副作用対策 薬学生・新人薬剤師における緩和医療教育プログラムの構築 日米における臨床教育プログラムの比較と新プログラムの開発・導入 |
橋本保彦 | 臨床薬学 チーム医療 精神科医療 患者QOL 系統的レビュー ビッグデータ解析 |
向精神薬の適正使用を目指した薬学的介入研究 精神疾患患者のQOLを維持・向上を目指した薬学的介入研究 向精神薬に関する系統的レビューの作成 ビッグデータ解析から薬剤業務支援情報の構築 |
池村 舞 | 医療薬学 癌 糖尿病 |
糖尿病患者における有効かつ安全ながん化学療法の確立 薬剤師・薬学生への研究教育体制の構築 |
江角 悟 | 精神科薬物療法 精神科リエゾン サイコオンコロジー データベース |
向精神薬の安全使用・適正使用に向けた研究 がん化学療法に伴う精神機能障害の研究 |
辰見明俊 | 医療薬学 がん薬物療法 薬物相互作用 |
がん薬物療法における医薬品の適正使用に関する研究 薬物間および薬物と製剤添加物との相互作用に関する研究 |