2019.11.15 【開催報告:福島教授】ワークショップ
グランフロント大阪北館のナレッジキャピタルで11月10日 薬学部の福島昭二教授がワークショップ「くすりの秘密と工夫を学ぼう!」を実施しました。
1部と2部でそれぞれ小学生とその保護者20組が参加。福島昭二教授が講師を務め、上町亜希子講師と共に薬学部4年次生の山田真帆さんと中村彩さんが学生スタッフを務めました。
ワークショップでは、①水薬・カプセル・錠剤・粉薬を使って実験してみよう ②お薬の正しい飲み方・使い方 ③調剤体験-軟膏づくり-の3つのプログラムを実施しました。
最初のプログラムでは、くすりは「内服薬」「外用剤」「注射剤」の3種類に大きくわかれることを学び、その中の内服薬について調べる実験を行いました。内服薬は「カプセル」「錠剤」「液剤」「粉薬」といった形状によって特徴が異なるため、どのような目的をもってその形状になっているのかを実験を通して学びました。
また、実際にお茶を使ってくすりを飲んだらどうなるか、キレートによる鉄剤の析出実験を行い、飲みものに含まれている成分が、くすりの吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲むことの大切さを学びました。
重曹とクエン酸を使って二酸化炭素が追い出される現象の体験では、重層が入った乳鉢にクエン酸を1杯加えつぶしながらよく混ぜ、水に加えると炭酸飲料水のように泡(二酸化炭素)が出てきます。泡がでた瞬間「わーっと」こどもたちの驚きの声が上がり、何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて、観察していました。
保護者の方にも参加いただいた「お薬の飲み方・使い方」。オブラートの使い方を体験してもらい、目薬のさし方とカプセルの上手な飲み方を福島教授が実演しました。体験した保護者の方からは、「知っているようで全く知らなかった。これからは今日教えていただいた方法でやってみます。」とのコメントがありました。
最後のプログラムは、調剤実験です。白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作りました。
軟膏台とヘラを手に、2種類の軟膏を混ぜ合わせます。軟膏台に押しつけるように混ぜるのに、苦戦するこどももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺につめて完成! 普段することのできない体験に、「楽しかった!」との声が上がっていました。