2019.08.26 【科学クラブ】オープンキャンパスでのミニ実験報告
薬学部の科学クラブが、オープンキャンパスにて「系統分離」のミニ実験を行いました。この活動も今年で3年目です。毎年、分子薬学部門のスタッフによるアドバイスを受け、スライド作りや発表練習をしたり、試薬の準備・予備実験などを学生が主体となって実施しています。
今年は、計14名の高校生と13名の保護者の方々に向けて、講義と実験を行いました。
系統分離実験における抽出操作の原理についての説明です。
佐藤くんは、最初から発表担当を名乗り出てくれました。また、前年度に現4年次生が作成した発表資料をブラッシュアップしたのも彼です。資料作製と発表練習のために、メンバーの中で最も長い時間ディスカッションした学生です。その甲斐あってか、発表もメンバーの中で最も要点をとらえた分かりやすい内容でした。
系統分離実験において、「安息香酸」を分離する原理について説明してくれています。
ミニ実験では、「安息香酸」と「フェノール」2種類の酸性化合物と、塩基性物質として「アニリン」をそれぞれ分ける事に挑戦しています。
左が1年次生の学生スタッフ。
高校生1人に対し、1・2年次生の学生スタッフが1名隣りに座り、実験を補助しています。
3年次生は、後ろで安全確認と、上手く実験が進まなかった際のアシスタントをしています。
系統分離実験において、酸性物質同士を分離する原理について説明してくれています。
彼女は発表練習当初、最も上手くありませんでしたが、科学クラブのメンバーとディスカッションするたびに上達し、メンバーの中で最も成長したと判断したため抜擢しました。当日は更に上手に発表し、メンバーの中で最も優しく聞き心地の良い発表ができるようになりました。
「安息香酸の中和反応」について説明してくれています。
「フェノール」を抽出しない様に、塩基として炭酸水素ナトリウムを用いています。
左から「フェノール+塩化鉄」、「フェノール+次亜塩素酸水溶液」、「アニリン+塩化鉄」、「アニリン+次亜塩素酸水溶液」
オープンキャンパスでは薬学部での実験を体験できますので、次年度も是非いらしてください。